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  9月上旬のフランス・リヨン。夏の暑さがぶり返した中で、ランジェリーとビーチウエア関連の恒例の国際展示会「リヨン・モードシティ」が開かれました。
出展者は全体を通して、ヨーロッパから7割、それ以外からが3割という割合。製品は38カ国から、ランジェリー480、ビーチウエア450。素材は39カ国から390という数で、ほぼ三等分されている状態でした。来場者は3日間で合計2万人弱、今やフランス国内より海外からの方が多くなっています。海外6位 にランクされている日本からは、474人(前年対比85人増)。メンズインナーに期待を寄せて足を運ぶ人も増えているのではないでしょうか。
(写真をクリックすると拡大写真が見れます。)
 
フリー・ジャーナリスト  武田尚子 (文・写真)
   NAOKO TAKEDA

 
BJORN BORG BRUNO BANANI
 
IMPETUS FRANK DANDY
アウターと同じ感覚で楽しむプリント

前回の「パリ国際ランジェリー展」のように、今回は特にメンズインナーをクローズアップしたトレンドテーマやショーはありませんでしたが、会場の中で「IDEAL」というエリアにメンズブランドのブースを集合させ、来場者の便宜を図っていました。
また、春夏シーズンということもあって、全体に若々しくカジュアルなものが多かったため、メンズが自然な形でレディスのランジェリーやビーチウエアの中に溶け込んでいたという印象です。インナーのアウター化という大きな流れのもと、インナーウエア、ビーチウエア、スポーツウエアは、パッと見ただけではその違いがあまりよく分からないほどボーダーレスが進んでいます。また、以下このシーズンのポイントをいくつかあげますが、そのいずれもレディスのインナーと共通 していることから、インナーウエアのトレンドはますますユニセックスになっているといえるでしょう。
 

  おとなの男性はエレガントなシックスポーツ

まず色は、春夏シーズンらしく、非常にカラフルです。一方で黒や白を中心とするシックなベーシックカラーも復活していますが、やはり明るい色や柄が目につきます。特に新鮮なのはイエロー。アクセントカラーとして、ストライプやプリントの1色に使うなど、効果 的な使い方がされています。
柄は、ハワイアン柄に代表されるようなスポーティかつユニセックスな花柄や、さまざまな転写 プリントが登場しています。
全体的には光沢よりもマットな素材が増えていますが、スワロフスキー使いやラメ素材など、光る素材も相変わらず人気があります。
IMPETUS FEEL FINE
 

 
REGENCE
ナイトウエアはバミューダパンツが決め手

より重要なのは、レディスと同様、インナーウエアの物性的機能だけではなく、ライフスタイルの提案を重視する傾向がますます進んでいるということです。その一環として、生活の豊かさを表すバロメーターともいえるナイトウエアやラウンジウエアが強化されています。ナイトウエアのコアアイテムとして多く提案されていたのは、布帛コットンのバミューダパンツ。単品でも、またトップに合わせるTシャツや、上に羽織るローブとのコーディネイトも楽しめるように考えられています。バミューダパンツはビーチウエアから来たトレンドですが、ナイトウエアとしてはややおとなしめのナチュラルなチェックやストライプが多くなっています。
ニット全盛のメンズインナーでしたが、ここにきて再びクラシックな布帛素材が見直されているのは新しい動きといえます。ファッション化が落ちついた次の段階として、快適性を追求した素材やカッティングも有望視されているといっていいでしょう。

*本文、写真の著作権は武田にあり、無断転載などは違法となりますので御注意下さい。
 
*プロデュース・繊研新聞