2010−2011AWコレクション・海外展示会レポート フリー・ジャーナリスト 武田尚子 【寒い冬に欠かせないホットアイテム】 (1)「パリ国際ランジェリー展」イベントショー (2)「5エレメント」TAUBERT

(1)「パリ国際ランジェリー展」イベントショー・(2)「5エレメント」TAUBERT
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記録的な寒波が収まらないなかで、ヨーロッパではこの1月、インナーウエア関連の展示会が開催された。規模の大きさやトレンド発信力からいうと、「パリ国際ランジェリー展」の存在はゆるがないものがあるが、ヨーロッパ各都市では、小規模な国内展レベルながら個性的な展示会が誕生する動きがある。その中で今回は、ベルリンの「5エレメント(ファイブエレメント)」に足を運んだ。

レディスにも共通し、全般に実用志向が高まっているのが今シーズンの傾向だ。同時に、家の中での生活が重視され、ルームウエア(ナイトウエア、ラウンジウエア)が世界的に注目されている。景気後退と寒い冬という二重の冷え込みが、人々の関心を家の中に向けたかたちとなっている。

5エレメント

左上・右上:(3)bruno banani 左下:(5)DYNAMICO・右下:(6)sapph (4)bruno banani (3)bruno banani (5)DYNAMICO (6)sapph 左上・右上:(3)(4)bruno banani
左下:(5)DYNAMICO・右下:(6)sapph

IGEDOという巨大なファッション見本市のインナーウエア部門が無くなってから、ドイツ国内ではインナーウエア関連の見本市がいくつか生まれている。その一つ、「5エレメント」は、ブライダルの見本市で成功した主催者による新しい見本市(今回が2度目の開催)で、その名に込められた斬新なコンセプトが今の時代性を反映している。

宇宙の基本構成要素といわれる四大元素(地、風、火、水)にひっかけ、同展では「5つのエレメント」を以下のようにグルーピングしている。@Intimate(インナーウエア)ABeach & Sports(ビーチ & スポーツウエア)BSpa & Relax(ラウンジウエア)CCosmetics & Accessories(コスメ&小物)DUp & Coming(その他)――。つまり、インナーウエアのみの限られた商材では、同市場は成長しないというビジョンに基づくものだ。

出展者は64社と規模はまだ小さいが、ナイトウエアの有力メーカーで「パリ国際ランジェリー展」にも出展している「タウベルト」(独)をはじめ、メンズブランドの「ロム・アンヴィジブル」(仏)「ダイナミコ」(独)のように、「5エレメント」にしか出展しないブランドもあった。

パリ国際ランジェリー展

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メンズインナーのファッション化がすっかり定着したのを反映してか、例年よりメンズの露出は控えめ。「ビー・メン」とゾーニングされた会場のメンズエリアには、7ブランドがブースを構えていた。中でも光っていたのは、日本在住フランス人のデザイナーによるブランド、「ポール・マルシャン」。昨年に引き続き二度目の出展になる。

とにかく色がきれいなのに引きつけられる。単純に多色展開というのではなく、一つ一つの配色やディテール変化が異なり、端々に遊び心がある。それは、デザイナー自身のスポーツやリゾートを楽しむライフスタイル、またファッションビジネスにおける豊富な経験から生まれたもの。トレンドというものを超えたブランドの世界観がここにある。