海外展示会・2012 秋冬コレクション 2012「パリ国際ランジェリー展」レポート フリー・ジャーナリスト 武田尚子(文・写真)【 シックで洗練されたコレクション】 ラウンジウエアファッションショーのフィナーレ ランジェリーショーフィナーレ ※写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。

寒さが和らいだ1月下旬のパリ。ファッション・インテリア関連の見本市週間の中で、今年も恒例の「パリ国際ランジェリー展」が開催された。

製品は33カ国から565ブランド、併設されている素材展(アンテルフィリエール)は24カ国から156社という出展数。来場者は合計30,009人で、全体の約6割がフランス国外からの来場となった。国別で伸びたのは、イギリスやアメリカ。中国の旧正月の影響もあって減少したアジア勢の中で、日本からは製品が8位、素材が7位と健闘した。

連日催された2種類のファッションショー、ランジェリーとラウンジウエアそれぞれにメンズモデル(1人)が登場し、主力となっているレディスのコレクションの中でスパイスを効かせていた。

会場の中では、小規模ではあるがメンズのゾーニング〈BE MEN〉が形成されている他、全体に分散したかたちでメンズのアンダーウエアの新しい提案が見られた。

シーズンイベントに向けた提案も

2012秋冬は、全般に黒やモノトーンを中心にしたシックで大人っぽいシーズンと言える。メンズはベーシックなアンダーウエアが多いが、その中でも最新の素材や技術を取り入れながら、快適性や立体的なフォルム、あるいはスムース感といったものを強化しているのが分かる。ウエストの内側部分など、ちょっとした見えない部分に気を配っているものも少なくない。

ATHENA MAX HOLIDAY PUNTO BLANCO SKINY 【左上】ATHENA 【右上】MAX HOLIDAY 【左下】PUNTO BLANCO 【右下】SKINY

また、各種イベントに向けたギフト提案が見られたのも今回の特徴である。フランスのメンズアンダーウエアブランド「EMINENCE(エミナンス)」のブースで目を引いたのは、トリコロールが目印となっていた「ATHENA(アテナ)」。オリンピックイヤーにちなみ、フランスのアスレチック関連団体と提携してフランスサポーター向けに商品開発を行っている。

レディスブランドの中で目をひいたのは、イギリスのデザイナーブランド「MIMI HOLIDAY」のメンズ版「MAX HOLIDAY」。ヴァレンタインデーシーズンを間近にデビューしたばかりという。もともとはデザイナー自身がボーイフレンドのために手作りしていたもので、ウエストや裾の内側からチラリと見えるプリントの組み合わせが魅力的。ロンドンの百貨店「ハロッズ」のランジェリー売り場では、ヴァレンタインデーのギフト提案に合わせ、売り場メインにあるディスプレイスペースで、同ブランドのレディスと一緒にこのメンズラインが紹介されていた。

美意識みなぎるデザイナーブランド

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数年ぶりにこのランジェリー展に帰ってきたのは、フランスの若手デザイナーブランド「Les Garcons(レ・ギャルソン)」。芝生を敷き詰めた快適なブースの中で、白と黒を基調にしたモダンなコレクションを披露していた。

2012秋冬の新作は、鮮やかなブルーが映える心地よいトップ&ボトム、シルクコットンのニットジャケット、ポルトガル製の上質なコットンシャツなど、冬のリゾートにぴったりなアイテム構成。ラグジュアリーなルームウエア、あるいはストリートウエアとして、おしゃれな男性に受け入れられるに違いない。

アンダーウエアおよびスイムウエアは、定番が中心で、Liebaert(ベルギーの素材メーカー)のスイムウエア素材とMOKUBA(日本のリボンメーカー)の紐を使ったボトムのバリエーションをはじめ、後ろ中心のシームできれいなヒップラインをつくるコットンのボトム、脇をレースで切り替えたモダールのボトムなど、ベーシックながらもすみずみまでデザイナーの美意識が息づいている。